今年もあと3日となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
タイトルの言葉は、東京から泊まりに来てくれたゲストさんが残してくれたものです。
みなと丸が提供できているものと、それを増やしていくために必要なもの、それを再確認できる良い機会になりました。
日常から離れ宮城観光
昨日、東京からだという一人旅の女性が来てくれました。
昨日が仕事納めだったようで、仕事が終わってから新幹線に乗って塩竈へとやってきたようです。
そのためチェックインが遅い時間になってしまいましたが、気付けば消灯時間まで喋りっぱなしの濃い時間となったのです。
旅の目的を聞いてみると、松島に多賀城図書館、うみの杜水族館に行こうと思っていると、観光がメインのようでした。
しかし僕は、観光することの一歩手前には背景が何かしらあるのではないかと感じ、問うてみたのです。
すると、どこか日常から離れられる場所へ行きたかったので初めての東北へ行ってみようと思い浮かんだということでした。
そこで僕は、首を突っ込みたくなってしまうお節介ばあちゃん気質が働いてしまったのです。
当然のごとく塩竈のことは知らなかったと話す彼女に、非日常を感じるならうってつけの場所があると、塩竈の離島「浦戸諸島」も紹介してみました。
すると事前情報では得られなかった離島の存在にとても惹き込まれたようで、ぜひ行ってみたいと興味を示してくれました。
他にも「松島はこんな場所で、旅の目的からするとこういうスポットは興味があるかもしれない」など、旅に寄り添った提案をいろいろ話していったのです。
あまり何も決めずにやってきたという彼女はそれらの情報を喜んでくれて、「旅のコンシェルジュですね」という賛辞までくれたのでした。
初一人旅、初ゲストハウス
話題はどうしてみなと丸を選んでくれたのかということへ移り、みなと丸のあり方についてのディスカッションにも広がっていきました。
ゲストハウスが初めてで一人旅も初めてだという彼女は、みなと丸に泊まることを最初はためらったと言います。
それは、コミュニケーションを前提としているようなHPの文言などに、初めての自分が行っても大丈夫なものかという気持ちも感じたからだったようなんです。
はじめての人でも気軽にコミュニケーションできるというアピールのつもりが、コミュニケーション上級者向けと誤解を生んでしまっていたのでした。
想定の逆をいってしまってるんだと気付かされたのと同時に、貴重なありがたい意見をもらえる良い機会にもなりました。
しかし思い切って行ってみようと決めて来てくれた彼女は、HPの印象とは違って宿での対話はとても良い時間になったと言ってくれています。
大人数の輪に飛び込むのが苦手だという僕と同じようなタイプらしく、しっぽり対話できた時間にとても非日常を感じてくれたようでした。
そして心理的な距離のある相手とじっくり対話できるような機会を求めている人は案外多いと思うので、ニーズはあるんじゃないかと話してくれたのです。
特に僕は、カウンセリングではないけど気軽に話を進められるような安心感があって、初対面にしては思った以上に話してしまったと言ってくれたのでした。
逆に言うとHPやSNSなどでそれが伝わるような作り込みができれば、もっとたくさんの人がスッと入ってこれるような可能性も感じます。
ただ、それをどうやって表現したらいいかは難しいなと、二人でうーんと唸っていたりもしました。
だけど自分のやっていることがすごく受け入れられたような感じがして、大きなヒントももらえた有意義な時間となったのです。
それと同時にやっぱり僕は対話するのが好きだなと感じ、それを求めている人を呼べるような形をつくっていきたいなとも思うわけです。
そんな彼女と、翌朝は年末の仲卸市場に行って海鮮丼を食べてきました。
久しぶりに市場に行ってきましたが年末で大賑わいでしたね。