先週はややバタバタでブログの更新が滞っておりましたが、素敵なバタバタ具合でありがたい時間でした。
私事で恐縮ですが、なんだか自分でも驚くような状況でやや頭が追いついていないところもあるのでこの展開を共有させてください。
利府にトレイルをつくる!
およそ一週間前、利府トレイルプロジェクトの町民へのキックオフ説明会が行われ、なんと推進メンバー側として参加してきました。
まず利府トレイルプロジェクトについて簡単に説明しておくと、、
みちのく潮風トレイル1000kmを歩いた、宮城県出身で(社)タンコーカナリの石井さんが利府にもこんなトレイルをつくろうと立ち上げたプロジェクトです。
それまでプロスポーツ界に携わっていた彼が、社会への様々な課題に対しスポーツの分野からできるアプローチを形にしようと志したのが利府トレイルだということでした。
利府町は塩釜のお隣で、海も山もまちもあるバランスの良い土地です。生まれ故郷ではないものの、住み着いて感じた様々な魅力があり活動をはじめたようです。
細かなことを書き始めると長くなってしまうので、またの機会にどっぷり紹介したいと思います。
僕がみちのく潮風トレイルと深く関わるようになり少し噂は耳にしていましたが、ある時みなと丸へ宿泊してくれたことで彼と繋がりが生まれました。
ほぼ同い年だったことや活動の背景、目的などに共感した部分が多く、やがて塩釜にとってもプラスに働くだろうなと思い、ぜひ協力したいと話していました。
そしたら、冒頭の説明会に推進メンバー側として参加してほしいと言っていただき、僕も少しお話しするということになったのが事の経緯です。
僕で大丈夫なのかと恐縮しておりましたが、みちのくで積極的にハイカーさんを迎えている姿勢を認めていただいたようでありがたく引き受けました。
いざ説明会では、石井さんがトレイルとは?というところから話し始め、トレイルが人や地域にもたらすものなど、プロジェクトへの熱い想いを語ります。
またハイカーさんでもあり、みちのくで大いに活躍されている方々なども、それぞれの視点からトレイルについてのお話しをされていました。
僕はと言うと、地域住民としてどんな想いでハイカーさんを迎えていて、今後どんなことが期待されるのかなどについてお話ししてきました。
ああいう場でスピーチするのは会社員ぶりだと思うんですが、なかなか楽しかったですね。
何より利府町民の皆さんがウンウンとうなうずきながら、興味を持ってそれぞれの話しを聞いてくれていたのが印象的で嬉しいことだなと思います。
利府トレイルの今後の展開に乞うご期待!
発起人の石井さんも今回の様子に満足だった様子
利府トレイルは塩釜にも良い影響をもたらすと期待大
当日はみなと丸に宿泊もしてくれました
みちのく潮風トレイル5周年プレイベント!
そして今度は先日の土曜日、みちのく潮風トレイル5周年に向けたプレイベントが名取市文化会館で行われ、またまたなんとそこで登壇してスピーチしてきました。
みちのく潮風トレイルは今年で4周年を迎え様々な盛り上がりを見せており、5周年に向けてさらに勢いづけるため今回のイベントが行われたとのことです。
まず西村環境相の挨拶ではじまり、沿線上の地域である4県29市町村の首長さんなどが、祝辞とともにそれぞれの地域の魅力をスピーチされていました。
進行上みなさん持ち時間30秒でお話しされていたんですが、個性豊かでユニークさもあり、市長さんたちのスピーチ力はやっぱすごいなと感じます。
ただ、実はこういう場だとちゃんと把握しておらず、僕は首長さんたちが座っている前でスピーチするもんだと途中まで勘違いしてビビっていた時間でもありました。
結局、当たり前なんですけど首長さんたちは退席し、次が僕らの出番でした。
壇上に上がったのはみちのくトレイルクラブの代表理事、協力企業であるJALさん、マップ作成などに携わるトレイルブレイズ研究所さん、んでみなと丸。え?
事前に申し伝えられてはいましたけど、なんて人たちと並んでしまっているんだという恐縮のかたまりですよ。しかも4人でポツンと座って不思議な感じ。
でもまあ、僕に依頼されたことは宿泊施設として、地域住民としてハイカーさんを迎える立場から見たみちのく潮風トレイルについてお話しするってことです。
僕は様々なハイカーさんたちを迎える中で、単純に皆さんそれぞれに人としての魅力を感じて応援したいなという気持ちでいるだけです。そんなことをお伝えしました。
一応話すことは考えていて徐々に緊張もしていたんですが、でもやっぱ魅力を伝えることってハッピーなことで、なんか話してて楽しくなって思いつくままに話したような気もします。
とにもかくにも、トレイル上で出会えるハイカーさんたちはとても魅力的な人ばかりだし、逆にハイカーさんから見た地域の人も魅力的に映るよう協力していきたいですね。
ひと仕事終えて安堵したもんで、その後はゆっくりイベントを楽しみました。
次の部では、文教大学の教授や、東京三鷹にあるハイカーズデポオーナー、全線踏破経験があるご夫婦のミニ講演が行われています。
特にご夫婦は名取市在住だったころに全線踏破したらしく、はじめは散歩のつもりで歩いてみたら次はこの区間、次はこの区間と導かれるように1000km歩いたと話していました。
トレイルっていうものは歩く道を設定されているだけと言えばそれだけで、歩く距離も速さもその人の自由で、ルートさえも外れたって構わないんです。
それぞれが楽しんで歩き、歩くことで見える自然や文化、そこに住む人々の暮らしがあり、そのふれ合いが更にこの先の道へ運んでくれるのかもしれない。
そんなことを教えてもらえたような気がしました。
ますますみちのくを歩く人が増えてたくさんの出会いが訪れることを期待し、僕も自分で歩いて体験することで共有できることを増やしたいなと思います。
皆さんさすがのスピーチ力に脱帽でした
素晴らしい皆さんと並ぶ僕(左から2番目がワタシ)
皆さん良い講演をありがとうございました
改めてトレイルについて考える週間になり、やっぱトレイルいいよなって感じる時間でした。
ひとつの道のりを共有しているってだけでこれだけの人が関わって、そこを歩く人がいることでこれだけの人が幸せになるってすごいことですよね。
今後もトレイル文化にどっぷり関わって、自分もハイカーとして歩いていけたらいいなと思います。