ひさびさにザ・旅人が2人訪れてくれて、ワクワクしてしゃべりまくりのひとときを過ごしました。
それぞれ一人旅をしているのですが、目的は違えど徒歩で旅をしているという2人が同じ宿で交差するという胸アツ展開。
いいですねえ、ゲストハウスですねえ。楽しくなっちゃって塩竈を紹介しまくってしまいましたよ。
2日間、盛沢山だったのでだいぶ長くなりますが、良ければお付き合いください。笑
芭蕉が歩いた奥の細道をめぐる
2日前から予約を入れてくれていた一人旅の男性は、松尾芭蕉が歩いた奥の細道を歩いてめぐる旅をしているという何やら面白そうな匂いしかしない人物。
芭蕉が立ち寄った場所に行きつつ、塩竈の観光地もゆっくり回りたいからと、みなと丸を2泊で予約してくれました。
愛知に住んでいる彼は東京まで出てきて、重い荷物を背負いながら芭蕉が歩き始めた地点から同じように歩みを進め、現在3週間くらい経過しているようです。
何でこういう旅をしているのか聞いてみると、大学時代に塾講師で国語を教えていて興味を持ったと教えてくれました。
奥の細道はご存知の方が多いと思いますが、僕は松尾芭蕉というと「松島や あゝ松島や 松島や」っていうイメージしかありませんでした。
でもそれは松尾芭蕉が読んだ句ではないらしいですね!しかも「あゝ」ではなく「さて」だとか。知らなかった。。
松島が美しすぎて句が読めなかったという話と一緒に掲載されていたこのフレーズが芭蕉のものと混同して認識されているらしいです。ネットで調べた情報ですが。
彼はこの旅の記録をyoutubeに残しているので、興味がある方はぜひチャンネル登録して見てみてください!
僕もまだ全部見れていませんが、国語の先生をしていただけあって句の解説や訪れた地の説明もしていて勉強になり面白いです!
みちのく潮風トレイルで東北をめぐる
実は彼がチェックインする予定の1~2時間前に、宿の電話が鳴りました。
道に迷ったのかな~?なんて思って電話に出ると、「今日これから泊まることできますか?」とまさかの別の旅人でした。
ちょっと驚きましたがその日は1人だけの予約だったので全然問題ないですよと、久しぶりの当日予約でのご宿泊。
もう1人の旅人は、みちのく潮風トレイルというコースをこれまた歩いてやってきたという人でした。
みちのく潮風トレイルとは青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿いを、海の景観を楽しみながら山道などを歩いていくロングトレイルコースです。
僕も最近よく耳にしてはいたんですが、思ったより長距離を歩くんだなあ。こちらの男性は福岡からお越しで、相馬から出発して塩竈に立ち寄ってくれたようです。
トレイルのコースはモデルコースとしてMAPがつくられていて、鹽竈神社もコースに含まれているんだそうですね。いいチョイスだ。
と、そんな二人が出くわしたもんだからお互いの道のりやこれまでのこと、これからのことなど話が尽きずあっという間に消灯時間に。
翌朝、一人は多賀城へ行ってくると、もう一人は浦戸諸島へ行ってくると、2人とも早朝に出掛けていきました。
目的も目標も違えど、同士のような感覚を受けますよね~きっと
携帯しているアイテムの話でも盛り上がる
塩竈まち歩きもしましたよ
奥の細道の彼は塩竈をゆっくり観光したいと話してくれていたので、良かったら案内するから一緒に回ろうとお昼頃から合流することに。
島へ渡った彼も午後になるけど戻ってきたら合流したいと言ってくれていたので、船着き場近くの「Pizzeria La Gita」さんでピザを食べて待つことにしました。
実はオーナーさんもバックパッカーしていたそうでゲストさんの話に興味を持たれていました
ここのピザ激ウマです。後日また紹介します~。
そうしたら意外と島からの戻りが早かったようで、しかも食事もまだだったそうで彼は一旦オススメしていた「まぐろや食堂」さんでランチタイム。
その間、我々二人はコーヒーブレイク。マグロ丼を堪能した彼も早々に合流してぷらっとまち歩きをしてきました。
ただしかし、塩竈のお店は水曜がお休みのところも多く、あまり色々と立ち寄ってはいませんが天気も良く散歩日和で気持ちイイ時間でしたね~。
水曜は市場が休みで行けませんでしたが、まぐろを食べてもらえて良かったです!
「Natural born style」さんでコーヒーと女性オーナーとの会話を味わってみてください!
おなじみ浦霞の「佐浦酒造」さん。コロナの影響で試飲できず残念でしたね。
芭蕉が船で松島へと出発した地と言われるポイント
2泊目となると人生について深く語り出す
そういえばホヤを食べてみたいと言っていたのを思い出し、まち歩きの最後に「ほやほや屋」さんでテイクアウトすることに。
二人とも初トライだったようですが、美味しいと喜んでくれてあっという間にたいらげていました。良かった良かった。
みちのく潮風トレイルの彼は松島へ向かうとのことで、ここでお見送りとなりました。「快適でした」と出発してくれたので良かったです!
刺身と唐揚げをテイクアウトして初トライ!うまかったようです!
一緒にお見送り。ありがとございました!またゆっくり遊びに来てください!
そして2泊目の夕飯は、せっかくだから海鮮を食べてもらおうと「港町の鉄板焼」さんで海鮮焼きを頂いてきました。
翌朝は市場を案内するつもりだったので、夜は刺身じゃない海鮮をいってみようかとこちらをチョイス。
彼のリクエストでどんどん焼とカキのお好み焼きも食べたんですが、ソースじゃなく醤油で食べるのウマいですね!オススメです。
コロナの影響により前日に再開したばかり。タイミング良かったね~
カキのバター焼きとカジキのステーキをいただきます
宿に戻ってからは二人でずっと喋っていたんですが、2泊目なのでより深く語り合ってしまいましたね。
奥の細道めぐりを始めたのには、やはりもう少し深い目的がありました。
大学時代に周りと同じように就活を始めていたものの、その道をこのまま進んでいくことに疑問を感じたと言っていました。
ゲストハウスでスタッフをして様々な人と出会ったことや、ニュージーランドで自転車旅をして新たな価値観を得た経験から、もっと見聞を広めたいと思ったそうです。
そうしていく中で、自分のしたいことや自分だからできることを見つけるために就活をやめて旅をする準備を始めたとのことでした。
また、どこの地になるかは分からないけども、その地域の人たちも巻き込んでできるようなことをしていきたいと。
この先の道を探しながら進んでいくような旅ですが、この旅で得られるものがあると信じる彼には迷いがなく、真っすぐ進めているように見えました。
僕もそんなようなことを考えてゲストハウスっていうところに辿り着いたなあと、とても共感してなんだか熱い気持ちを思い出しましたね。うんうん。
今は世の中が混沌として先が見えづらくなっている状況ですが、背中をバシッと叩かれたような有難い時間を過ごすことができて嬉しかったです。
市場へ行って海鮮丼でシメる
翌朝は早めにチェックアウトしてそのまま一緒に海鮮丼を食べに仲卸市場へ。
せっかくだから水揚げする魚市場にも行ってみたら、マグロがゴロゴロ並んでいる様子が見れました。
二人だけだと多くの海鮮を選ぶのは難しいですが、食べたいものを厳選して豪華な朝メシが食べられて満足してくれたようです。
彼もこの後は松島へ向かうとのことで船で行こうとしましたが、残念ながらコロナの影響で欠航しており徒歩で向かったようです。すごい。
名古屋からフェリーで仙台まで来れるのでまたゆっくり遊びに来ますと言ってくれ、元気に出発していきました。
2泊ありがとうございました!この荷物で何時間も歩くとは恐れ入ります!
魚市場ではおっきなマグロが雑魚寝してました。これ火サスかなんかの映像ですか?笑
レッツら海鮮丼!
マグロは普段あまり食べないそうで、たっぷり堪能できたようです。
いやいや、ザ・旅人が2人同時にやってきてくれたもんで、ここぞとばかりに塩竈の色んなところで食べ歩いてしまいました。
最近はこういう機会じゃないとなかなか外食しないから時には良いでしょう!
塩竈についてあまり印象がなかったお二人は色々と楽しんで気に入ってもらえたようだったので何よりです!
またの機会をお待ちしております!