あの暑さは何だったのやら、ぐっと寒くなってしまいました。
しかし、またまたみちのく潮風トレイルのハイカーさんが来てくれました。
新たな仕事にむけてみちのく潮風トレイルへGO
先日の2人のハイカーさんが宿泊してくれた日の前日、公式LINEから1名ハイカープランで予約が入っていました。
ずいぶん早く予約してくれていたので、この近辺のみの区間だけ歩くセクションハイクかなと思ったら、福島県の相馬から北上のスルーハイカーさんだったようです。
昨日は近づいている台風の影響か風が強く横殴りの雨だったので、なかなか大変だったと思いますが無事にたどり着いてくれました。
色々と話を伺っていると、彼はもともと地域おこし協力隊として信越トレイルという主に長野県の里山を巡る110kmのロングトレイルに携わる仕事をしていたんだそうです。
そしてこのたび新たに職場を移し、トレイル文化を日本に根付かせ地域や社会に貢献していこうという日本のトレイル全体に携わる仕事をしていくようになるということでした。
その中で彼の管轄となったのが「みちのく潮風トレイル」であり、先日の方と似たような具合でみちのくを歩いてこい(言い方悪くてすいません)とお達しが出たため、数日前からスルーハイクを開始したようです。
そのため、信越トレイルで多少歩いたりしたことはあるものの1000kmという長距離は初めてで、登山などもしているわけではなく、ほぼド新規だと話していました。
これまで訪れてくれたハイカーさんは南下していて旅の終盤だったり、登山経験があったり、ベテラン感漂う人が多かったので、逆にとても興味が湧いてしまいました。
心理面で言うと、お達しをもらった際はさすがに驚きと不安があったと言いますが、すでに5〜6日歩いており旅自体に慣れというか、ハイカーズハイのようなものを感じているといいます。
肉体的には足のマメや身体の疲れなどはもちろんあるけども、楽しくなってきちゃってるということなんでしょうか。やっぱりトレイルでもハイが来るんですね。笑
ただ、割と心配性だという彼は装備をしっかり蓄えていて、持たせてもらったらだいぶズッシリ重みがあって疲労の蓄積がこれから来そうだなという感じはしました。
宿を前もって予約してくれたのもそういう性格からだったようですね。僕もどっちかというとそのタイプなので気持ちわかります。。
そして彼はこの旅をするにあたってコレだけは持っていきたいんだと、重さの要因になるのは承知の上で重量感のあるコーヒーミルを携帯していました。
テント泊も初めてのようなんですが、山で迎える朝はこれでコーヒーを飲みたいと思いザックに忍ばせてきたそうです。
しかしこの数日でまだテント泊も1回だけで、コーヒーミルも出番がないままだったため、「コーヒー飲みませんか?」と淹れてくれることになりました。
豆も2種類持参するコーヒー好き
やかんはちょっとドリップしにくかったですよね
お返しにこちらは最近ハマっているホットサンドをおやつに提供して、コーヒーブレイクしながら旅やそれまでのことについて色々話を聞いていました。
先日来ていた彼らとはスルーハイクをきっかけに顔見知りになっていたようで、何度か会話もしているとのことでした。
徐々に話は装備について盛り上がっていき、先日の彼はこのブランドのコレを使っていたとか、僕はこういう理由でコレを使っているとか、参考になる話がいろいろ聞けて良かったです。
長時間かけて歩くための道具なので、軽さやコンパクトさを求めるのは必然ですが、快適さだったりコストだったり、または自分のこだわりだったり道具選びの観点は人それぞれポイントが変わってくるようですね。
また、改めてみちのく潮風トレイルの中での塩竈の位置付けについても聞くことができました。
塩竈コースには渡船で島へと渡るルートも含まれており時間を調整する必要があります。
北上のハイカーさんにとっては、相馬から数日歩いてきて最初に現れる小休止となる地点。
南下するハイカーさんにとっては、ゴールが目の前に見えてきた旅の終盤で一息ついて旅を振り返る地点でもあるということでした。
それはみなと丸のコンセプト的にすごく当てはまるので、今後より皆さんの旅のサポートが出来るよう、どんなことができるかもっと考えて体制を整えていきたいと思っています。
そして願わくば他のハイカーさんや旅人、地元の人とも行き交えるような場になっていきたいところです。
泊まってくれた彼も明日はゼロデイ(歩かない日)にしてゆっくり塩竈や周辺を回る時間にすればよかったと残念がってくれていました。
そういう提案をこちらからしたり、あとはセクションハイカーさんの拠点として使ってもらうような提案もしていけたらなと思っています。
ということで、まずは自分が経験しなくちゃ始まらないなという思いで実は先日、とりあえず名取まで歩いてきました。
先は険しそうですが、なんとも楽しみであります。
だんだんルートについての話も一緒にできるようになってきました
この日はハイカープラン。コタツはちゃんと切ってますよ
来月なのか、再来月なのか、ゴールの報告待ってます!
ありがたいことにまたしても良い出会いをすることができました。僕もそのうち、ハイカーズハイを経験してみたいなあ。笑
これから更に、ハイカーに限らずひとりひとりと向き合って旅のサポートが出来るような宿を目指していきたいと思います。